
万に一つの可能性で「完全復帰」ばかりを叫ぶ他の番組と大きく異なり、この日のワイドナショーでは出演者それぞれが「余生をしっかり生きて欲しい」というスタンスで語っていたのが特徴的でした。改めて本音で語る番組なのだと印象づけられましたね。
メンバーはいつもの東野幸治さん、松本人志さんと、ゲストの中居正広さん、長嶋一茂さん、小籔千豊さんです。
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今井雅之さん 闘病の決意
(今井雅之さんの舞台挨拶)たくさんのお客様に来ていただき、本当にどうも連日ありがとうございます。
(番組ナレーション)
大腸がんの治療に専念するために主演舞台を降板した俳優の今井雅之さんが、東京公演千秋楽の舞台に立ち心境を語りました。

(今井さん)
本当は自分は今日この舞台に病人としてではなく、役者として立ちたかったです。
(ナレーション)
と、悔しさをにじませましたが、それでも
(今井さん)
自分は役者を辞めたわけではありません。役者人生を充実できるようがんと闘うつもりです。
よろしくお願いいたします。
(ナレーション)
役者への復帰を誓いました。
中居さんと今井さんの強い友情
さ、こちらのニュースでございますけど。
えー中居さんは「味いちもんめ」というドラマで…
はい。
もう20年ぐらい前なんですね。もう公私ともに…
そうですね。当時すごく仲悪かったんですけど、あのドラマ中は。
なんかそれよくおっしゃってますよね。
敵対してる役柄もあって…

それ役に入り込んでってこと?
なんか僕のことすごく気に食わなかったみたいで…
ハハハハ笑
だから「はいカットー」って殴り合いの…こうやるんですけど、カットっつってもお互いに離さないですからね。
で、ADさんとか「止めろ止めろ!離して」っつって。
「んにゃろー」みたいな…
今井さんはわかるけど、中居さんも離さないってすごいですね。
自分が離せば終わるじゃん。
そうなんですけどね。僕もまぁ二十歳そこそこだったんで生意気だったんです笑
で、4ヵ月の撮影だったんですけど、3ヵ月はもう一言もしゃべらない、挨拶もしなかったですね。
何をきっかけに…
いやただもう…挨拶しても無視しますし。ただ嫌いだったみたい、ほんとにアイドルが。チャラつきやがってみたいな。
それでなんか共演者の人が、その物語の中で駆け落ちするだとかで、何人かが抜けてって、なんか2人のシーンが多かったのかな。
多くなって、でまぁ話聞きながら、なんか
「今井さんってアイドル嫌いなんですよね」っつって。
「んー嫌いやわ」
「あーそうですか、ならいいんです。でも、もうちょっとお話すればわかってもらえると思うんですけど…いや嫌ならいいですけど」
みたいなきっかけでお話しするようになったらすごく仲良くなっちゃって。
最後の1ヵ月ほんとに朝まで飲んでそのまま収録に行くみたいな。
へぇー。
こんなことってあるのかなぁって。男同士っていうのは。
で、それから、このお話も去年ぐらいから直接僕のところに電話かかってきて。
去年の秋口ぐらいかな、実はこうこうこうこうで…
大腸がんのこともおっしゃってたんですか。
うん。で、「もうダメだと思う」って。
うーん…
で、舞台が…先月かな。僕の番組にも出てくれて。で、「とにかくねじ込んでもらったんだ」って。
スタッフに聞いたら、今井さんが「とにかく出してくれ出してくれ」って。
そのときもやっぱり、ここまでじゃなかったですけど、だいぶ痩せて。いろいろ話聞いて。
で、先週もお話…電話で、こんな…渦中の人と知り合いってのがなんか僕も得意じゃないんでアレですけど。
やっぱ食べれない辛さと、あと睡眠薬がないと寝れない辛さと。あと毎日筋トレやってたんで、筋力が全部やっぱなくなってしまって、やっぱり今もう立てなくて。それがやっぱり本人はとにかく辛いと。
今井さんの舞台を見に来たにも関わらず見れないファンの方ももちろん辛いと思いますけども、
何よりも今井さんは…辛いと思う。
で、今年9月に映画あるんですけど。主演と脚本と監督だったんですけど、監督としてはやっぱ撮れないから、でも主演でやる、そこまでは…
今の目標はそれだと。
もうそこだけですね、今。
どうしたもんかね。
いやどうしてもやっぱり…
がんは手ごわい。
どうしようもんかねぇ。
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小籔さん「勉強させていただくきっかけ」
そして、あと大山のぶ代さんも、最近ご主人の方が発表されましたけれども。えー認知症であるということでございますし。
うーん…
小籔さん。芸能界悲しいニュースがいろいろありますけども、いかがですか。
なんかまぁ…大山さんとか今井さんに、これは失礼なことになるかもわかりませんが。
こういう有名な方が、がんであったりとか認知症を告白されるのを知って、家庭に持ち帰って「まぁ気ぃつけよう」とか、「お前検査行ったんか」とか…

それはそういうことあるよなぁ。
で、子どもらにも言えば、病気とか、死とか、生きるということなんていうのは、考えんとアホみたいな顔して生きてますからうちの子らなんて。
だからそれはこういうこともあるんやぞという、ま、一つの教訓というか勉強さしていただくぐらいしか、僕らはすることないかなと思いますね。
公表してメッセージを伝える勇気
世間に公表するという勇気もね。
いやぁ勇気いると思いますよ。
いるよ。でも公表した時に初めてなんか「あ、俺そうなんやな」って自分で覚悟決める部分があるとは思うんやけどね。
前はがんっていうと、なんかこうやっぱり隠すみたいなところがね、あったと思うんですよ。
で、今井さん本人も末期だってことをおっしゃってますけども、僕らもちろん末期のがんって経験したことないから、じゃそのあと逆算して自分の人生どうやって生きていくかって…すごく勇気がいることだし、闘っていかなきゃいけないと思うんですよ。

怖いと思う…
怖いと思うんですよ。
でもそうやって、いま小籔さんおっしゃったように、我々に対してのね、僕はメッセージだと思いますよ。
僕も今井さんと何回か共演したことがあるので、いっつも楽屋裏とかで、暇な時はエッチな話ばっかり今井さんとしてたのが、すごく思い出されるんだけど。
余生に関してね、どういうふうに生きていくかっていう一つの指針…でもそれは闘っていくってことだし、9月に映画が控えてるところまではなんとかやるんだ役者としてっていうのは、最後まで闘うっていうメッセージだって僕らはとるしかないと思うんで。
がんって三大疾病って言われてて、もっと確率的にね、死因として上がってくるって言われてるから、我々だっていつどうなるか…ま、がんじゃなくてもね、わからないけども。
やっぱその時のために、今井さんのような…僕はやっぱり勇気を与えてる人たちが他にも、末期のがん患者も含めてたくさんいると思うし、「今井さんが9月まで頑張るんだったら10月まで頑張ってやろう」って病床で思ってる人たちはたくさんいるっていうことだと思うんで。
自分だったらどうするのかなって思いますけどね。
でも今は想像つかない…
想像もつかないですけども、やっぱり公表はできないのかなとか…
認知症は俺もちょっと…怖いね。そうなったらそういうボケやと思ってもらうしかないよね。笑ってもらうしかないわもう。
それでも笑ってほしいですよね。
ま、ゲラなスタッフいっぱい集めて…
ハッハッハッハ笑
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