
特に松本人志さんはかなりショックだったようで、もし「あの2人」がサポートについていたら結果が変わったかも…と、最後まで残念そうだったのが印象的でしたね。
司会の東野幸治さんや秋元優里アナウンサー、ゲストの石原良純さん、宮澤エマさん、古市憲寿さんもそれぞれの立場から鋭い意見を述べてくれました。
・住民投票の結果は僅差
・松本さん「大阪市民の失敗」
・石原良純さん「変わるのが怖い」
・エマさん「なぜ政治生命を賭けたのか」
・政治家らしくない政治家
・古市さん「大阪にとって意味はあった」
・芸能界が放っておかない
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住民投票の結果は僅差
(橋下徹市長の声)大阪市役所をぶっ壊す!
そして新しい大阪都を作る!

(番組ナレーション)
大阪府に匹敵する巨大な財源と権限を持つ政令指定都市、大阪市。
これまでに、大阪府と大阪市は大規模開発や観光業を各々が担い、両者は対立することもありました。
この府と市の二重行政を解消し、東京都のおよそ3倍もある大阪市の借金をなんとかしようと立ち上がったのが…
(橋下氏の声)
大阪は住民投票で大阪都を作ります。
もう一回、東の東京都に対抗する西の大阪都をしっかり作ってですね、日本を支えて行こうじゃありませんか。
(番組ナレーション)
24区からなる大阪市を廃止。5つの特別区に再編し、区長を東京都のように選挙で決めようという、いわゆる大阪都構想。
大阪都構想に賛成か反対か。結果は…
わずか1万票の僅差で反対派の勝利。大阪都構想は頓挫しました。
(石原慎太郎氏)
彼は天才です。
僕は(彼が総理大臣になる可能性は)あると思いますね。
あんなに演説が上手い人を見たことがない。
(番組ナレーション)
永田町にも強い影響力を持った風雲児。
負けたら政界引退を公言していた橋下市長は、大阪市から去ることを表明しています。
(橋下氏)
政治家はやりません。
松本さん「大阪市民の失敗」
主に70代の反対が多かったので都構想は否決されたんじゃなかろうかと。
実は若い世代は賛成が多かったんですよね。
都構想が良いか悪いかということはちょっと置いといて、僕はやっぱり、これだけエネルギッシュな人を辞めさしてしまったっていうことが、僕は大阪市民の失敗だなと思いますね。

やっぱこんなエネルギッシュな、こんだけ前向きな人なかなかいないから、絶対僕は辞めてほしくなかったし、辞めさしてはいけないと思ってたんですよ。
本人はもうダメなら辞めるっておっしゃてましたから。
最初に、はい。
うーん…だったらやっぱりもうちょっと方法なかったんかなと思いますね。
それからやっぱり、多数決って…なんか僕いっつも…ダメな方に行っちゃうんですよ。いっつも逆張りしちゃうんです。
でも、橋下さんは記者会見で「多数決、民主主義はいいですね」とこう…笑顔でおっしゃってましたけども。
そうですね。あの会見僕も見ましたけども、いろいろにこやかに…やってましたけど、僕は橋下さんの本音としては「もうお前らとはやってられんわ」ということやと思いますよ。
石原良純さん「変わるのが怖い」
まず橋下さんってすごく個性の強い人だから、橋下さんが嫌いな人っているわけですよ。敵みたいな人。
で、その人たちはこの結果を「橋下さんの全否定だ」と。
「政治家橋下の行く道は間違ってると否定したんだ。これはもうパーソナリティの否定なんですよ。政治家として失格なんですよ。それ見たことか」って言ってるんですね。そういう見方がある。

それとあともう一つ、僕はどっちかっていうとそうじゃなくて。
これは都構想というものに関して、変わっていくことに対する怖さみたいなもの?それがやっぱり如実に出るのは高年齢さんになるほど、やっぱり変わるの怖いじゃないですか。
住民サービスが悪くなるんじゃなかろうかという…
いやいや、悪くなるかどうかわかんないんだけども。
見事にそう出てますね。
要するに変わるのが嫌なんですよ。
慣れてきたシステムがありますもんね。
いや慣れでもない。変わるのがイヤ。
だって今そんなに辛くないから。ちょっとは辛いかもしれないけど、変わってもし悪くなったら嫌なのよ。
でね。僕ね、2005年の小泉改革の時ね、今から10年前じゃないですか。で、40そこそこじゃないですか。あの時は「やっぱり変えるべきだよ」って思った。
郵政民営化…
郵政民営化やって、「変わるのを恐れちゃいけない」って。
今、53じゃないですか。何となく「でもやっぱりどうなの?」って…
わかりますわかります。
へぇ…
で、63の人間はね、「いやぁ、それは…」 73の人間はね、「変わるなんて…いいじゃん別に」
もうこのままでいいと。
だって10年20年たったら死んでるもん俺ら。
それは僕もすんごくわかる。僕もそんなこと(橋下支持と)言いながらすごくわかるのは、車乗ってて思うのは…僕まぁ51ですけど、完全にブレーキ踏むのが増えたね。
へぇぇー
あー若い頃はもっとこう…雑というか…
雑っていうかなんやろ…
行ける!っていう…
行ける!って、うん。
いや、行けるけど、やめとこ。いや別にいいじゃん、とかね。そういうふうになって来る。
うん。
僕はこれ(住民投票の結果)は完全にやっぱり「変わることが怖い」っていう…
怖い。
でね、すごいのよ。大阪のテレビ局かな、インタビュー受けてね。橋下さんを政治家としてどう評価しますかって言ったらね、100点って言う人がけっこういるのよ。一番悪くて50点。
そんな政治家いないよ。だってゼロつける人いないんだよ?
みんなから支持されている。
ま、でも、橋下さんのやり方みたいなんに、賛否…
だから嫌いな人は「やり方が悪い、人間性が悪い」っていうところの全否定にもって行きたいのよ、その結果を。
僕もなんかこうね、今の…情熱持ってるものが損するみたいな感じがね…僕はすごく嫌なんですよ。
あの…テレビタレントで…
テレビとして、タレントとしてもそうなんです。
なんか面白い番組作りたいなぁって情熱持てば持つほど、やっぱり高齢者の人ほど、テレビ見てる人たちは「なんかしんどいわぁ」っていう感じになっちゃう。
「もっとダラっと見たいねん。そんな情熱出されても…うるさいしー」みたいな。
だから今僕がこうやってこのワイドナショーで語ってることすら、数字下がっていくわけですよ。
僕がこうやって熱く語れば語るほど、なんかしんどいわーって。
確かに松本さんじゃなくても、いろんな方が一生懸命に熱もってしゃべるコメンテーターはいらないっていうワイドショーの風潮って聞いたことあります。
もうそんなことよりも早よ次のニュースやってくれって。もうそんなお前の思いなんてどうでもええねんっていう。

そう。
なんか疲れちゃったんですかね、生活に。
「いやそんなことオレが考えるからお前はガタガタ言うな」みたいな、単純に言うとね。
へぇー。
すっごいざんない言い方するとそういうことです。
だから俺はけっこう落ち込んでるんです。
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エマさん「なぜ政治生命を賭けたのか」
でも、なんか思うのが…
宮澤さんどうですか?
どうして政治生命を賭けちゃったんだろうって。
そうなんです。
そこまで大事なアイディアなら…もしかして橋下さんの中では、時間がかかり過ぎたっていうふうに思ってらっしゃるのかもしれないんですけど。
アイディアに慣れるのって、普通の人には時間がかかるじゃないですか。

で、こんだけ僅差だったんなら、あと3年後だったら、もしかしたら賛成の方が増えるかもしれないじゃないですか。
だから、辞めるほどにかけてますっていう情熱を見せるつもりで、上手く行かなかったら辞めますっておっしゃったんでしょうけど…
政治家らしくない政治家
政治家っていうのは、普通は落選するか死なない限り辞めないんですよ。
(橋下さんは)珍しいんですよね。
珍しいんですよ。そういう人いないんですよ。
政治家になんでなるかっていうと、自分の思ってることをやりたいから政治家にならざるを得なくてなるんですよね、本来はね。
で、それが出来るか出来ないかの段階で、出来ないと思った段階で政治家をやってる意味がないから辞めるんですよね。そういうふうにあるべきじゃないですか。
だけど、普通の人はそうはいかなくて。議員になったら、やっぱり議員会館あって、年間なんぼかもらえて、なんか行ったらSPがついて、黒い車が迎えに来ました。で、パーティーがありました。先生、先生、上にどうぞって言われて、なんか気持ちがいいなっていうことで、連綿と過ごしてる人がほとんど…いやほとんどって言っちゃいけないかな。
9割9分そうですよね。
まぁそう言っちゃいけないんだけども。
フフフ笑
9割とか言っちゃいけない…うちいっぱいいたわ笑

アハハ笑
でもそういうことでしょ?
だから(橋下さんは)プロの政治家ではなかった…
僕は政治家はプロじゃなきゃいけないと思うのね。やっぱ政治家ってのは僕らと違う…
難しいなぁ…
だけど、この人はやっぱり、そこは違ったと思うな。
古市さん「大阪にとって意味はあった」
人としては素敵な引き際だと思いますけど、この(都構想の)問題は残るわけじゃないですか。
まぁ政治家って片道通行じゃないですか。
でも片道切符じゃなくて、一回政治家になってから、また別に政治家じゃない民間人に戻るってことがあってもいいと思うんですよね。

だって政治家が世の中を変えてるって実感もってる人、あんまりいないと思うんですよ。
政治家よりも企業家の方が下手したら影響力あるかもしれないし、もしかしたら芸能人の人の方が影響力があるかもしれない時代に、政治家にしかできないことって実はあんまりないと思うんですね。
だから今回の大阪都…賛成か反対かはまぁ置いといて、こんだけ大阪の人が、まぁ投票率も高かったですから…それだけまぁ政治について考えたってことは、そこそこ意味があったんじゃないかなっていうふうに、東京からは見えましたけども。
芸能界が放っておかない
芸能レポーターの長谷川さん。橋下さん芸能界もちょっと注目してると思いますけども。
はい。もうワイドショーのコメンテーターとしては、もう皆さん喉から手が出るほど欲しいというふうに思っていて。
特に、政治家になる前にタレントとしてやっていた番組は、「もうウチでやってくれてて途中で政治家になったんだから、もうウチに帰ってきてくれよ」っていう思いが特に強いみたいなんですね。
で、タイタンに以前所属されていたんですけども、タイタンの太田社長も「私にできることがあれば、何でも引き受けさせていただきます」と、マネージメントする体制も整っております。

例えばね、一緒に橋下さんがコメンテーターで横に並んでたら、ちょっと並んでる方も「どうすんだよ」って…
この件についてお父さんは何もおっしゃってなかったんですか?
あ、うちの親父ですか?いや、別に…でも橋下さんのことは本当に好きだったみたいで。
ある種、既成概念…今までにないタイプの政治家だから、すごい残念なんじゃないかな。
やっぱり本当に、橋下をこのことで殺してしまったもったいなさみたいなものはやっぱりある…
これ僕が言ったんじゃないんですけど。僕の知り合いが言ってて、まぁあるかなーと思ったんですけど。
やっぱりね、橋下さんに(やしき)たかじんさんとね、あと(島田)紳助さんがもしいればね…
両輪ね。
なんかこう…なんて言うんでしょうかね。すごいこう…
もう少し変わった結果に、別の結末とか…
って言ってた人がいて、あるかもねとは正直思いましたよね。
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